あっこの異文化交流日記

バンクーバー留学や各国の文化・トレンドについて情報発信しています♪

チップ文化で経済をまわすことはできる?

やっほーこんにちは。あっこです。

 

 昨日学校終わりに急遽ビールを飲みに行きました。バンクーバーのバーは21時や22時からハッピーアワーになるお店が割とあり、学校が21時まである我々にはとても有難いサービスです。とはいえ、ハッピーアワーだとしてもビール一杯6ドルくらいはするので、依然として物価高には悩まされます。物価については友人からリクエストをいただいているので、また別途お話ししたいと思います。

 

 たかがビール一杯ですが、昨日もチップを支払いました。バンクーバーでは最低全体の15%以上をチップとして上乗せするのが基本的。もちろんサービスが最悪だった場合は、チップを出さないこともあります。また、カフェやテイクアウトのお店は、お会計だけなのでチップを出さなくても良しとする傾向があります。

 当初はこのチップ文化に関して「お金なくなるし、ただご飯を運んできてくれただけなのに、なんでチップ出さないといけないの、、、」とマイナスな感情しかありませんでした(今もこの気持ちは残ってます)。ですが、最近になって、「日本にチップ文化的なものを導入したら、もう少し経済が回りそう!なかなか良い文化なのかも!」と思い始めています(^ム^)

 

 ということで今回は、日本にチップ文化を導入した方がいいかも?と思った背景を、少しお話ししようと思います。

 ちなみに、「一般財団法人 日本チップ普及協会」という団体が既に日本にあったりします。先日調べて初めて知りました (笑)

 

メリット① 高所得者が経済を回すきっかけの一つになる

 コロナ禍でサービス業界が停滞していた時期、緊急事態宣言明けに発した前職の先輩のセリフを今でも覚えています。「できるだけサービス業界が潤うように、感染対策をしっかりしたうえで、出来るだけ外食をしています」。また、芸能人の武井壮さんも飲食店救済企画で、外食に10万円費やされたりしましたよね。

 チップ文化があれば、自分がもう少し払いたい時、払える時にお金を渡しやすい環境になるのではと思うのです。海外のように、全員がほぼ強制、というルールではなく、"払える人が払いたい時に"というイメージ。なかなか難しいと思いますけどね。意見を出す分にはタダなので、偉そうなこと言ってみました。

 

メリット② 労働者のモチベーションが上がる

` 「ワーカーホリックの人が多い国」で知られる日本にとって、これが1番のメリットかもしれません。飲食店によってそれぞれですが、わたしが働く寿司レストランは、働いた翌日にチップがもらえます。当然、良い接客をすればするほど、お客さまから高い比率のチップを受け取ることが出来ます。1か月給料日を待たないとお金が入らない日本に比べ、かなりのインセンティブですよね!!!

 ちなみにバンクーバーは2週間に1回給料日があります!!これは法律で定められているので、全ての企業に共通したものです。最近、2週間の給料日に慣れてしまったので、日本に帰って生きていけるのか本当に不安でなりません。慣れって怖いですよね。

 

メリット③ 感謝の気持ちを伝えるツールになる

 先日、日本人のルームメイトが美容室に行ったのですが、久しぶりにパーマをかけて嬉しくなりすぎてしまったのか、チップを50ドル渡したそうです。その子はその後、後悔しながらも「まあいっか~可愛くなったし♪」とるんるんで日々を過ごしております。「チップ」というツールを利用してお客さまも美容師さんも笑顔になるってとても良い文化と思いませんか!!!(笑) 

 もう1つの実際にあった話です。別のブログでお話ししたかもしれませんが、わたしが働く寿司レストランは、バンクーバーの中ではかなり低価格で寿司を提供しています。4ドル~6ドルで8ピースの寿司ロールが食べられます。 低価格だからこそ、高比率(20%以上)のチップをくださるお客さまが多くいらっしゃいます。先日、お昼どきの忙しい時間に来店された2人組のお客さまは、「とってもおいしかった!チップたくさん乗せといたからね!」とウインクして帰っていかれたのですが、なんと30%以上のチップを乗せていました!忙しくて良い接客が出来なかったなあ~と思っていたのに、まさかの大ボーナスにびっくり仰天。

 (※ただし、これはわたしのポケットマネーにはならず、全従業員で割ります。仕方なし、、、※)

 

 

 日本では「サービス料」として、チップ的なものが前もって料金に含まれているのが普通ですよね。チップの方がより柔軟性があり、感謝が伝わりやすい方法だなとわたしは感じました。

 もちろんデメリットもたくさんあります。私はお金持ちではないので、追加でチップを積むようなお金はありません。ただ、文化の一つとして、少し参考にしても良いのではないかと思い、今回記事にしてみました。

 

 異論、疑問、不平不満、たくさんあると思いますが、少しでも興味をもっていただけたら幸いです。

 

 本日も最後まで目を通していただき有難うございました。

 Have a good day :)