あっこの異文化交流日記

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バンクーバーの飲食店バイトで欠かせない資格とは

 やっほーこんにちは。あっこです。

 本日バイト中に突然役所の人がやってきました。ちゃんとルールに則りレストランが運営されているか、従業員は資格を保持しているかを確認するために見回りにきたようです。

 「役所の人」を正確に説明すると、彼は「Service Canada」というカナダの雇用・社会開発省に属する政府機関の職員さんです。雇用・社会開発省(Employment and Social Development Canada)とは、全ての労働者の生活水準を高めるために、"労働" という観点で環境の整備、施策の立案などを行う政府機関です。日本でいう厚生労働省が近いと思います。

 

 レストランを経営するうえで必要なライセンスや証明書は、基本店内に分かりやすく飾ってあります。職員さんが一通り確認した後、

 「サーバーの方はServing it rightを見せてください」

 さて、今回のテーマはこのServing it rightです。この資格、飲食店でお酒を提供する仕事に就くためには必須のものになります。面接で提示を求められますし、店のオーナーから証明書の送付を求められることもあります。

 Serving it rightと取得するためには、オンラインレッスンの受講とテストの合格が必須です。内容はお酒提供時のマナー。例えば、「すでに泥酔しているお客さまが追加でお酒を頼んできたら、どう対処すべきですか」「閉店30分前に大量のお酒を注文しようとする人がいたらどうしますか」など。

 あと、カナダだからこそ必要な知識だなと思ったのが薬物との相性薬物によって、お酒を飲んだ時の症状が違うんです。正直どれがどれだか覚えてませんが、例えば、鎮静剤の場合は重度の眠気、大麻の場合は集中力や反応の欠如、コカインの場合は突然の心臓や呼吸不全などなど。性別や体重、食事内容などによっても重度が変わるので、そこらへんも本講座で学ぶことになります。

 

 Serving it rightの試験を受講するにはお金もかかります。約35ドル。この受験料を支払えば3回まで試験を受けられるので、まあみなさん合格されています。

 

 お客さまに "安全に" 食事を楽しんでもらうために、お店側が責任を負わないために、それらを保証するために、この資格を課しているんだと思います。

 日本には同じような資格はないですが、成人したばかりのみなさまに受講してもらうとかは良い案かもしれないですよね。まあ、当事者になったら「面倒くさい」としか感じないと思いますけど(笑)

 

 ということで、今回はServing it rightというカナダ独自の資格についてご紹介しました。こういったルールや制度、資格などの違いからも、文化の違いを引き出していきたいと思います。

 

 本日も最後まで目を通していただき有難うございました。

 Have a good day :)